【音楽】究極のハードロックバンド:レッド・ツエッペリン=ジョン・ボーナム(ドラム)が全て!

中学一年生の時に海外ロックの洗礼を受けて約40年。今だに日常的に音楽を聴いています。 

その間、好きなジャンルは、、ジャズ、R&B等々、色々と変わっていますが、音楽好きなことは変わっていません。

と言うわけで、これまでの僕の音楽歴で、お勧めのバンド、曲、演奏を順次紹介していきたいと思います。 

CDが売れないと言われている昨今、音楽産業界の活性化の願いも込めて、、、

 

記念すべき第一弾は「レッド・ツェッペリン」。

 まずは、バンドの紹介から。

 

・究極のバンド 

レッド・ツェッペリンは押しも押されぬ20世紀を代表するハードロックバンド。

69年にデビューすると、70年に人気投票でビートルズを首位の座から追い落としたことでも有名です。

 

メンバーは4人。

   ボーカル:ロバート・プラント

   ギター:ジミー・ペイジ

   ベース:ジョン・ポール・ジョーンズ

   ドラム:ジョン・ボーナム(この記事の主役)

 

1980年に、ドラムのジョン・ボーナムが嘔吐物を喉に詰まらせて死亡したため、解散。

激しいサウンドとのってくると延々と3時間以上も続くようなライブパフォーマンスが人気で、70年代を通して絶大なる人気を誇った。

 

2005年に英国のラジオ局が「究極のバンドを作る」という企画で、ボーカル・ギター・ベース・ドラムの各パートの人気投票を行った。

すると、何と4パート全てでレッド・ツエッペリンのメンバーが1位になってしまった。そこで、ラジオ局は「究極のバンドは既に存在していた」と発表した。 

レッド・ツェッペリンこそが「究極のバンドだった!」というオチ。

 

・中学生の時の衝撃

レッド・ツエッペリンの曲を初めて聞いたのは、確か中学2年生のころ。

ラジオで「ツエッペリンのできたてホヤホヤの曲を紹介します」というDJの紹介の後に流れてきたのが、「アキレス・ラスト・スタンド(邦題:アキレス最後の戦い)」。

(その頃は、洋楽の新曲を聞けるのはラジオの音楽番組ぐらいしかなかったので、毎晩のようにラジオにかじりついていました)

 

衝撃でした。曲を聴いた瞬間、「これだ!」と思いました。めちゃくちゃかっこよかった。 

延々と繰り返されるギターのリフ、淡々と刻むベース、このサウンドに語りかけるようにかぶせられるボーカル。そのスピード感にしびれました。

 

その中でも特に、ジョン・ボーナムのドラムが凄かった。本当凄かった!

重々しくて、迫力があって、そして所々で打ち出される速射砲のようなドラミング。

リズムはもとより、曲の雰囲気、スピード感、イメージといった曲の全てをドラムで創り出しているのに、衝撃を覚えました。

 

いっぺんでレッド・ツエッペリンのファンになった僕は、それからレコードを買ったり、友達から借りたりしながら、少しずつアルバムを聞いていきました。どれも格好よくて、エアロスミスと並ぶ僕の中学時代の2大バンドとなったのです。

 

ジョン・ボーナムの凄さ

ラジオ局の人気投票でもわかるように、ツエッペリンというのすごいメンバーが集まった、奇跡のようなバンド。

 

ボーカルのロバート・プラントは70年代の「セクシー・アイコン」だったし、ギターのジミー・ペイジは3大ギタリストと言われ、曲作り・アレンジにも才能を発揮する天才ビジネスマンだし、ベースのジョン・ポール・ジョーンズマルチプレイヤーとしてバンド加入前から英国では一流の存在だった。

 

そんな凄いメンバーの中でも、ドラムのジョン・ボーナムの存在感は凄かった!

バンドの核は、ジョン・ボーナムのドラムにある、と言えます。

 

微妙にタイミングをずらしているようで、ずれていない。一音一音が重々しく、すごい迫力で迫って来る。彼がドラムを「バン!」とたたくだけで、場の雰囲気が一気に変わるのです。  

「移民の歌」とか「ロックンロール」のドラムは鳥肌ものです!。

 

メンバーのうち、ギター・ベース・ボーカルのどれかを変えても、ツエッペリンサウンドに大きな変化はないでしょうが、ドラムを他のメンバーに変えたら、全く違うサウンドになってしまう。

 

その良い例が07年のO2アリーナでの一夜限りの復活コンサート。

ドラムをジョン・ボーナムの息子が担当したのですが、サウンドが現代的になってました。ツエッペリン独特の重々しさが減って、現代的なスピード感ある、乾いたような音でした。それはそれで今の時代に合っているのかも知れないけど、これがレッド・ツエッペリンかと言われると、少し違うような気も、、、、

 

これを聴いて、やはりツエッペリンにはジョン・ボーナムのドラムが必要だなと再認識したのです。 

 

・ツエッペリンの再結成が実現しない理由

解散以降、再結成の噂は何度も出ますが、07年の一夜限りのライブをのぞいては実現していない。

恐らく、今後も実現しないでしょう。

 

それは残った3人のメンバーが、ジョン・ボーナムのドラムがツエッペリンサウンドの肝だと知っているからだと思う。

インタビューの発言を少し引用すると、、、

 

ジョン・ポール・ジョーンズ(ベース)

 結成前の最初の練習で「ボンゾ(ジョン・ボーナムの略称)のドラムを聴いたときに、このバンドの成功を確信した」

 

ロバート・プラント(ボーカル)

 1982年ローリングストーン誌のインタビューで

誰もジョンの代わりを務めることなどできない。絶対に無理だ! 今あらためてツェッペリンの曲を聴き返してみると、ジョンの存在がどんなに重要だったかがわかる。俺のヴォーカルやペイジのギターがどんなプレイをしようが、彼のドラムはどっしりと構えていた。」

 

他のドラマーも、あえてジョン・ボーナムと比較されるようなことはしたくないでしょう。

 

今だに、ツエッペリンのメンバーはインタビューの度に、再結成について聞かれてうんざりしているようですが、実現可能性は低い。 

 

【お勧めアルバム】「プレゼンス」

最後に、数ある中から一枚に絞ってお勧めアルバムを。

1976年に発表された7枚目のアルバム「プレゼンス」。

上記で書いた「アキレス・ラスト・スタンド」が収録されているアルバムです。 

プレゼンス (紙ジャケット仕様)

プレゼンス (紙ジャケット仕様)

 

 

ツエッペリンのアルバムとしては2枚目や4枚目を最高傑作に挙げる人が多いのですが、僕は断然この「プレゼンス」です。初めて聞いた衝撃が、40年経った今でも色あせてません。というか、年を経るごとに、新しい発見がある素晴らしいアルバムです。

 

3枚目以降、カントリー・フォーク、民族音楽等、の要素を取り入れて、音楽性に広がりを見せるようになっていたツエッペリンですが、このアルバムではシャープで切れの良い曲が並び、重量感溢れるハードロックアルバムになっています。

人によっては、「ハードロックの到達点を示したアルバム」というぐらい完成度が高い。

 

もちろん、ジョン・ボーナムの神業的重量級ドラミングも冴えまくってます。

 

究極のロックバンド、レッド・ツエッペリン。

聴いたことがない人は、ぜひ聴いてみてください。