夏になると、プールや川で子供が溺れる事故が毎年のように発生しています。
時には、大人がそばに付いていても、溺れてしまう例も見聞します。
子供が溺れていることに、気づかないみたい。
なぜかというと、子供は溺れるときに声を上げないから。
これ、本当です。
こんな記事がありました。
この記事は風呂場の例。長男が「音も立てず浴槽に沈んで溺れそうになった」ということがあったそうです。
僕もプールで溺れそうになった経験あるので分かります。
溺れそうになると、声が出なくなるんです。
普通に考えると、叫べばいいと思うのでうが、声が全く出ません。パニックになってしまいます。
パニックになって、呼吸をしようとするばかりで、声を上げることができなくなったのです。
小学3年生の時。夕方の時間で、プールに人があまりいない状態でした。
本当は禁止されていたんですが、大人用の50メートルプールで2才下の弟と遊んでました。(昔は、あまり規則もうるさくなかったのでしょうねえ。今なら、とても大人用には入れないと思う)
大人用のプールなので、足が届かないのですが、その頃はもう100メートルぐらい泳げていたので、大丈夫だろうと思ってました。
2人でちょうど真ん中当たりまで行ったとき、怖くなったのか、急に弟が僕にしがみついてきました。
「何!」と思ったその途端、僕はパニックに!
すると、それまではすいすい泳いでいたが、その瞬間泳ぎ方が分からなくなってしまったのです。いくら手を振り回したり、脚をばたばたしても、体が水中にどんどん沈んでいく。びっくりして、ただ呼吸をしようともがくばかりの状態になってしまいました。
その時は、完全にパニック状態。助けを呼ぼうなんてことは頭に浮かばなかったです。ただ、水中から顔を出したいという思いがあるだけ。
いくらもがいても体が浮かばず、「ああ、もうダメだ」と思った瞬間、近くにいた男の人がひょいと引き上げてくれました。
顔が、空中に出たときの青空は今でも覚えてます。
めちゃくちゃ怖かった!生まれて初めて、「死ぬ・・・」と思いました。
今になって考えると、プールの周りに少しは人もいたのだから、声を上げれば大丈夫な筈。ところが、顔を水中から出すのに精一杯で、助けを求める余裕が全くなかった。
大人だと、危ないときは声を挙げられるのかもしれませんが、子供の場合は、パニックになると声が出なくなります。何事もないように溺れていってしまいます。
怖いのは、溺れて一旦体が水中に入ってしまうと、周りから見えなくなること。勝負はせいぜい数十秒ですから、姿が見えなくなってしまうと危険です。
海や川、プールに行く機会も多い夏。
特に、小学生以下の子供さんを連れて行く場合は、十分な注意が必要です。
何でもないような時に、急に溺れたりします。
いつ、危ない目に遭うか分からないので、常に目を離さない事が大切だと思います。