家族向けイベントにおっさんが参加したら恥ずかしいけど、楽しかった。

世の中には、明らかに子供がターゲットというイベントが多くあります。

例えば、「宇宙飛行士体験コース」「キッザニア職業体験」とか。

 

そういうイベントに、子供に混じって大人が参加するには、時には恥ずかしさも覚悟しましょう、という話です。

 

「ふつうじゃない2020展」に、嫁さんと2人で行ってきました。 

www.mitsuifudosan.co.jp

このイベントは名前の通り、東京オリンピックパラリンピックのアスリートの凄さを実感してもらおうという、イベントです。

会場には、アスリートの身体能力を凄さを体験出来るコーナーがいくつかあります。

  ・背筋力300kgを超える矢を持ち上げる

  ・バレーボールの選手のジャンプ到達点にある自動販売

  ・正拳突きでLEDキャンドルを何個消せるか

  ・・・・・

 

僕がやりたかったのは「0メートル競争」。

100メートル走の要領で合図に従ってスタートし、その反応速度を測るというもの。

 

イベントの開始時刻の11時に、開催場所の東京ミッドタウン日比谷に到着したときには、もう数10人が並んでいました。

 

嫁さんと二人で列の最後尾に並んだ後も、続々と人がやってきます。

 

ふと見ると、並んでいる人達はみんな家族連れ。前も、後ろも、楽しそうな小中学生とその親御さんというファミリー。親と言っても年齢は30代とか40代で、僕より明らかに若い。

50才を超えているのは、僕たちしかいないことに気づきました。

 

会場の中心には、たけしのスポーツ大将のような巨大マネキンが鎮座していて、ファミリー向けのイベントであることは明らか。

完全に場違いのような気がしてきました。

 

見ていると、体験するのも子供ばかり。

時々、お父さんが子供に付いてやってみるぐらい。

 

並んでいる人達は、体験する人を興味津々に見ているので、このまま50才過ぎのおっさんが出て行くといい笑いものになりそう。

急にそんなことを考え始めてしまいました。

 

辞めようかどうしようか、と迷っているうちに、いつのまにか順番が来てしまった。

仕方なく、スターティングブロックに脚を置いて、スタートの合図を待つ。

「オンユアマーク」→「ゴー(?)」で、脚を勢いよく離したつもり。

結果は、0.513秒で、順番は2,180番。 

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がっくりです。

 

小中学生が0.3秒台、お父さんたちが0.4秒台くらいだった(と記憶してます)。

その動きがスローモーションみたいに遅く見えたので、0.3秒台は楽勝と思っていたんですけどねえ。現実は甘くなかった。

イメージと実際の動きが連動していないことを痛感しました。

 

トップスプリンターは0.1秒台らしい。さすがに早い。 

 

体験してみるとほんの数秒で終わって、思っていたような恥ずかしさを感じず、楽しかった 

本当は誰も僕のことなんか気にしていないんだけど、「自意識過剰おじさん」はつい、世間の目を意識してしまうのです。

 

こういう体験型のイベントは、家族向けのようになっていることが多いので、中高年になると「大人げない」と、つい敬遠しがち。

でも、一瞬のためらいを振り払えば、子供と同じように楽しめます。

 

自分で勝手に心にバリアを張って、毎日をつまらなくしていることは、多いです。

年だとか、世間体とか、気にせずにやればいいんだと、改めて気づきました。

 

周囲から見ればどうでもいいような事だけど、僕にとってはためになった一日でした。