初心者が「香港から深圳に行く」にはMTRがおすすめです

旅行先の移動は、とても疲れますよね。
初めての場所だと、ちょっとしたことが分からず、あっちをウロウロ、こっちをウロウロ。
身体も心もヘトヘトに。

だから、慣れない土地での移動には、「分かりやすく」て「便利」なことが大切です。

先日、香港旅行のついでに、初めて深センに行きました。

香港から深センへ渡るにはいくつかの方法がありますが、今回は「MTR」を利用しました。
理由は、「安い」上に「分かりやすく」で「便利」だから。

「分かりやすく」て「便利」な移動なら、MTRが択一です。

香港・深センにあまり詳しくない。
そういう人のために、「MTRがオススメな理由」と「香港から深センへの移動方法」を書きます。

1.香港から深圳への行き方:簡単なまとめ

香港の市内から深センに行く方法はいくつかあります。

 ・フェリー
 ・バス
 ・高速鐵道
 ・MTR

それぞれの特徴をまとめてみました。 

    値段  時間  深圳の乗継  備考            
・フェリー 140HK$ 60分  なし   本数少
・高速 78HK$  15分  あり 
 鐵道   
・バス 50HK$   40分 行先次第 発券所
                  不明
MTR 42HK$   40分  あり    

*順番は値段順
*時間は目安(渋滞等によって変動します)。入出国審査の時間含まず。

総合的に見て「MTR」が一番おすすめです。
理由は「値段が安く」、「利用しやすく」、深センの地下鉄との乗り継ぎが「便利」だから。

下記で詳しく説明します。

2.初心者にとってMTRがおすすめな理由

交通機関ごとに、メリットとデメリットを書いてみます。

フェリー:フェリー乗り場へ行くまでが大変。値段が高いのもマイナスポイント。

当たり前ですが、フェリー乗り場があるのは海沿いです。
ホテルからフェリー乗り場まで、香港の不案内な道を歩くのは大変です。

値段も約2,000円(1HK$=15円換算)と高い。
往復約4,000円というのは、少しでも節約したい個人旅行にはツライ。


高速鉄道:速いが値段が少々高い。乗るまでの手続きが煩雑。

速さは一番です。
乗ってしまえば15分で深セン到着。
始発駅の「西九龍駅」が、MTRの「柯士甸(オースティン)」駅と繋がっているので便利です。

難点は値段が少々高いこと。
78HK$→約1,170円
たった15分なのにこの値段は、僕のような貧乏人には払えません。

加えて、乗るまでの手続きも少々面倒なようです。
詳しくは下記ブログにありますので、参考にしてください。

www.e-asianmarket.com

バス:値段は安いが、「分かりやすさ」と「便利さ」の点で劣る。

50HK$=約750円なので、値段はそこそこ安い。

ただ、バスという乗り物は、初心者にとっては敷居が高いですよね。

深センへ行くバスの場合、「切符売り場」と「バス乗り場」を見つけるのが難しい。
商店の一角のような所にぽつんと切符売り場があったりして、見つけるのに苦労します。

行き先によっては、深セン入国後な地下鉄の駅が遠い場合もあり、乗る路線に注意が必要。

きちんとした事前調査が必要なので、初心者にとっては難易度が高い交通手段です。


MTR:値段が安くて駅に行きやすい。深センMTRにも接続してて便利。

値段が一番安い。これは嬉しいですね。
日本円で片道620円程度(1HK$=15円換算)。

最大のメリットは「わかりやすさ」。

香港のMTRの駅は、どこも分かりやすい場所にあります。
市内の移動に使っているMTRをそのまま使えるので、旅行者にとってかなり便利。
終点の駅(羅湖)まで乗っていけばいいので、乗ってからも安心していられます。

深センの地下鉄との接続もスムーズ。
深センに着いてからの話ですが、我々のような旅行者が市内を移動するには、バスやタクシーよりも地下鉄のほうが断然便利。
到着後に右往左往することなく、地下鉄乗り場に行けます。

*MTRのデメリット

というわけで、初心者にはMTRが断然お勧めですが、デメリットもあります。

それは「座れない可能性」があること。

香港から深センへのMTRは、毎日のように現地の人が利用している路線です。
朝夕のラッシュ時などは、混雑するようです。
運が悪いと、終点までの40分近く立ちっぱなしの可能性があります。

座っていきたい人は、時間をずらす必要があるかも。

3.MTRを使った香港から深圳への行き方

それでは、MTRを利用した香港から深センへの行き方です。

(1)香港内での移動

香港のMTRのマップ図。
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乗るのは東鐵線(East Rail Line)の始発駅の「紅磡駅(ホンハム駅)」
路線図の水色の線が「東鐵線」です。

中心街の尖東(イーストティムシャースイ)駅からMTRで一駅のところにあります。
紅磡駅で降りると、目の前が東鉄線のホームです。

このホームからは、「羅湖(ローウー)行」と「落馬洲(ローマチュウ)行」の2種類の電車が出ているので、注意が必要です。
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実は、どちらでも深圳には行けるのですが、ここは「羅湖行(往羅湖)」が便利。

電車は約10分ごとに来るので、ひと列車見送ればすぐに次の「羅湖行」が来ます。

僕が乗ったのは朝10時ごろ。車内はガラガラで、余裕で座れました。
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(2)「羅湖」での出国審査

40分ほどで国境の「羅湖駅」に到着。
終点なので、間違うことはないでしょう。

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電車を降りて、人の流れに沿って数分歩く。
標識も出ているので、迷うことはないでしょう。
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分かりやすいです。
「Visitor」と書いてある看板の方へ。
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しばらくすると出国審査。
迷っていると係員が親切に教えてくれます。
混雑することもあるらしいのですが、並んでいる人が数人しかおらず、すぐ終わりました。

さらに歩く。
この河が国境。
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(3)入国審査。

しばらく歩くと(数分くらい?)、今度は入国審査。

まず、入国カードを書かないといけません
黄色い横長形をした飛行機で配られるのと同じものです。

ちょっと離れた台の上に置いてあるので、そこで記入。
分からない時は、パスポートを持ってウロウロすれば、係の人が教えてくれます。

制服を着た兄ちゃんは親切でした。

審査ゲートで審査官にパスポートと入国カードを提出。
検問所の読み取り機に指紋をかざすと、ゲートが開く。

(4)中国入国


いよいよ中国に入国。
ゲートを通り抜けて、数分も歩けば地下鉄への案内が出てきます。

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地鉄」が地下鉄のこと

標識の「地鉄」の方向に歩いていけば、地下鉄の改札口に到着です。
  

深センの地下鉄は市内の主要な場所に行けて、便利です。

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2014年に完成したばかりで、車両はとてもきれいです。
車内の案内は英語併記で、とても分かりやすい。

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「current station(写真の青丸部分)」を見れば、今どこにいるかわかります。
山手線とかにあるのと同じやつです。

どの停留所で降りていいか分からないバスや、言葉が通じないタクシーより、断然わかりやすい。
慣れてない人は、地下鉄で移動しましょう。

4.まとめ

MTRを使って香港から深圳に行く方法を説明しました。

旅慣れている人なら、バス・フェリー・高速鉄道、どんな方法を使ってもOKだとは思います。

ただ、初心者には「分かりやすくて便利なMTR」がおすすめです。

香港市内から深セン市内まで、MTRに乗れば一気に行けます。

紅磡駅(東鐡線)→羅湖駅(東鐡線 )→ 羅湖駅(地下鉄)

乗り換えなどで迷わなくても良いので、助かります。

今や、世界最先端の電脳都市となった深圳。
香港からは日帰り圏内です。

せっかく香港に行ったのなら、足を伸ばしてみるのも楽しいですよ。
急発展する都市の、熱量溢れるエネルギーに触れることができるでしょう。