サッカーW杯:過去の戦い方を振り返ってみると・・・日本の力は着実に上がっている!

ワールドカップロシア大会、遂に日本負けましたねえ。ベルギーに2-3。

まあ、力からしたら妥当な結果なのかもしれませんが、残念です。

 

ものすごくいい試合をしていたと思うんですよね。

強敵ベルギー相手に守りに徹することなく、堂々と攻めあっていた。

今大会は、ランク下位のチームがべた引きして守ってばかり、という試合が多く見られたので、これは賞賛されて良いんじゃないでしょうか。

 

最後の最後に点を取られて負けたけど、感動して涙が出てしまいました。

サッカー見て泣いたのなんて、あのジョホールバル以来です。

 

思えば、初出場の98年仏大会から数えて6回目のワールドカップ。

日本も強くなったなあ、と思いました。

今回の結果はベスト16でしたが、内容は確実に進歩しています。

 

ということで、過去のワールドカップでの日本の戦い方を簡単に振り返ってみます。

 

98年(フランス大会) 予選リーグ敗退(0勝3敗)

 初めてのワールドカップ。正直出ただけと言う大会。

 3試合で1点取るのがやっと。

 

02年(日韓共催) 決勝トーナメント1回戦敗退

 地元開催ということもあり、予選リーグの相手にも恵まれてベスト16初進出。

 トルシエ監督の3バックシステムの徹底とチーム戦術の厳格化。

 

06年(ドイツ大会) 予選リーグ敗退(1分2敗)

 ジーコ監督が選手の自主性尊重した創造性溢れるチーム作り目指すも、日本選手がそこまで成熟していなかった。

 

10年(南アフリカ大会) 決勝トーナメント1回戦敗退

  岡田監督が大会直前に、規律重視の堅守速攻型に切り替えたのが当たり、予選を2勝1敗で勝ち抜く。

 

14年(ブラジル大会) 予選リーグ敗退(1分2敗)

 すみません。この大会はほとんど見ていません。

 後で録画放送を見た印象は、攻撃を重視し自分たちがやりたいサッカーを推し進めたが、うまく機能しなかったと言う感じ。

 

18年(ロシア大会) 決勝トーナメント1回戦敗退

 運にも助けられた(コロンビア戦:レッドカード、第3戦でセネガルがコロンビアに負ける)が、守りに徹することなく各チームと互角に渡り合い、日本の特徴を出した戦いをした。

特に、セネガル戦・ベルギー戦は、お互いが積極的に攻め合う好試合だった。

また、状況に応じたサッカー(10人相手の時のキープ重視、セネガル戦での点の取り合い、ポーランド戦の最後のパス回し)が、ワールドカップという舞台でもある程度できるようになった。

 

こうやって過去の大会での日本代表の戦い方を見ると、ざっくり3期に分けられる。

 

第一期は、出るだけだった98年と地の利というハンディをもらった02年。

第二期は、堅守速攻・規律重視だとそこそこ戦えるが、選手の自主性を尊重すると勝てなかった06・10・14年。まだ、世界と対等の勝負が出来てない時期。

そして、第三期は18年の今大会。自ら攻めて強豪国相手に互角の勝負が出来るようになり、状況に応じて戦略を変えられる柔軟性も発揮した。

 

最終的に負けはしたが、普通に戦っても互角の勝負になるまでに日本の力は上がっていた。

先発メンバー11人中10人が欧州のリーグに属する選手だったり、第3戦のポーランド戦は6人も入れ替えて決勝トーナメントに備えるなど、過去の大会より1ステップ上がったチームだったと思う。

 

次のステップは、こういうときに勝ちきれるようになるかどうか。 

短期的な浮き沈みは当然ありますが、長期トレンドとしては強くなっていることは間違いない。勝負所で勝てるようになるのも時間の問題のように思えます。

 

今回の代表に25才以下の選手がほとんどいない等、今後の成長に若干の不安材料はあるが、3~4大会後にはベスト4・ファイナルも期待できそうな今大会でした。