【おすすめ本】黄金のアウトプット/成毛真 大人に必要なのは、インプットではなくアウトプット!

インプットは大好きだけど、アウトプットが苦手な人へ向けて、一歩を踏み出すための本です。

SNS・AIの普及に伴い、これからはアウトプットの能力が重要になる所から始まり、アウトプットの方法、アウトプットのためインプット方法など、動き出すための具体的内容が書かれています。 

 

特に、SNS等で積極的にアウトプットを行う若い世代に比べて、「奥ゆかしさ」を美点として育った大人世代には、うなずく箇所が多くあるのではないでしょうか。

 

AI時代が到来すると、人間はAIが出来ないことをやらなければいけない。

AIができないこと。それは何かというと、インプットされたものを「加工・編集」しアウトプットすること。「編集」し価値ある物に変換することが、これからの人間がやるべき事だと主張します。

 

じゃあ、アウトプット出来るようになるには、どうすればよいか?

本書のメッセージは「とにかくアウトプットをたくさんせよ」です。アウトプットを増やし、また質を高めるための、種々の方法を具体的に伝授してくれる。

アウトプットを増やしたい読者は、本書に書かれている内容をそのままなぞれば、能力向上が期待できます。

 

また、「アウトプットはオープンな場で」と、どんどん恥をかくことを奨励します。「男は黙って・・・」という世代には、「人に見て貰う」事が出来ない人が多いことは、容易に想像出来ます。耳が痛い注文ではあります。

 

最後の最後、アウトプットを増やし、発信能力を高めた先には何があるのか?

筆者は「サラリーマンを辞めて起業せよ」と説きます。せっかく発信能力を高めても、サラリーマンでいる限りは、その能力は企業内に囲い込まれてしまう。それでは宝の持ち腐れです。子供達に、大人の生きる姿を見せるためにも、起業家として世の中に立ち向かえという筆者のメッセージは、心を揺さぶります。

 

日本マイクロソフト社の社長を勤めた後、[HONZ]という書評サイトを立ち上げた筆者の、サラリーマンへの応援歌ともとれる書。

 

もっと発信能力を高めたい人、今のままで良いのか迷っている人、こういう人達には是非手にとって、AI時代をどう生き抜いていくかの参考にしていただければと思います。

 

(追記)この文章は、本書の書評の書き方に則って書いてみました。確かに、書きやすかったですよ。