朝ドラ「半分、青い」を見て思ったこと。ドラマの感動的なシーンがこれからはパワハラになってしまう(笑)

朝食の時間は、嫁さんがいつもNHKの朝ドラを見ているので、僕もつられて見ています。

今日もいつも通り見るとはなしに見ていたら、あるシーンに物凄く違和感を感じました。 

 

今やっているのは「半分、青い」という漫画家志望の女性の話。漫画家の卵で、今は大御所のアシスタントをしています。 

 

主人公は、付き合っていた男からもらったすずを捨てられずにいました。

ある日、彼との思い出を吹っ切ろうと、アシスタント仲間に捨てて欲しいと頼むのですが、事情を知っている仲間は躊躇します。そこへ、急に大御所が出て来て、その鈴を取り上げて投げ捨ててしまいます。

 

すると、それに怒った主人公が

「あなたは漫画のことしか頭になくて人間の心がない。だから、いい歳をして結婚もできなければ、友達もいない」」と言い放ってしまう。

 

このセリフ、明らかに部下から上司への逆パワハラですよね(笑)。気が弱い人なら、鬱になってしまう。今は犯罪になるんじゃなかったっけ?

(このドラマの時代設定は90年ごろだから問題はないけど・・・)

 

ドラマでは、この後は感度を呼ぶシーンに続くのですが、観ているこちらとしては違和感だけが大きく残りました。

いっそのこと、大御所がパワハラで主人公を訴えて、ドロドロの展開になる方がよほど共感できるような、、、、

 

昔から、ドラマでは校長先生や上司に対して「あなたはおかしい」と訴えて、「悪かった」といって、和解する涙するというシーンは、特に学園物では定番。

僕も、そういうシーンによく涙していたものです。 

 

ところが、今は言いすぎるとすぐにハラスメントになる時代。啖呵を切ったつもりが、それがハラスメントになる事もあり得る。

 

これまでは好感をもたれていた登場人物のセリフが、社会的にアウトになる事も多くなってくると、これからは共感することが難しくなってくる気がします。 

 時代が変わってきて、ドラマに限らず、映画や小説も含めて物語が成立しにくくなっていくのでしょうか、、、、。