【おすすめ本】死ぬこと以外かすり傷/箕輪厚介:筆者のものすごい熱量に圧倒される本

圧倒的パワーを持った本です。

「死ぬこと以外かすり傷」。

今を生きている人気編集者の熱量が、文字を通して読者に伝播していきます。

筆者は、ホリエモンキングコング西野氏の著書など、ビジネス本の分野でヒット作を連発する編集者。

本が売れないと言われる時代に、なぜヒット作を立て続けに出すことができるのか。
人気編集者の秘密の一端が明かされます。

その秘密は、仕事に対する圧倒的な取り組み方。
その凄まじさには、驚かされるばかりです。

自分にしかできない仕事とは何か」を朝から晩まで考え続けた(P62)
ヒーローインタビューまでしっかり仕込み、そこで大いに伝説を語らねばならない」

こうやって仕事へのスタンスを考え抜いたあと、常軌を逸するような行動を行う。

スマホに張り付き、釣り人が浮きを見るように24時間体制でインフルエンサーの動向を観察していた」
「普段ならあり得ないスピードで走り抜けることで書き手との間にものすごい熱が生まれる」

作者をストーカーのように追いかけ、捕まえたら凄まじいまでのエネルギーで作者を引っ張って行く。
これほどまでに凄まじいことをやらないと、今の時代ヒットは生まれないのかと、驚かされます。

その根底にあるのは、筆者の奥底にあるマグマのようなエネルギー。

会社の顔色ばかりを伺っている人間には、誰も心を開かないのだ」
「お前はどれだけ覚悟を持っているか。それだけを人は見ている」
「誰もやっていないことに挑戦し、誰もしていない経験をし、誰もなし得ていない実績を作らなければならないのだ」
「絶対無理、どんな方法を使っても不可能というぐらいの負荷を自分にかける」
「まず何かに入れ込め。周りが引くくらい没入して、夢中になって、一点突破で突き抜けろ」

彼の発するメッセージは、どれも熱く、強い。人の心臓を抉り出すような強烈なエネルギーを放っています。

個人がどれだけ覚悟を持って仕事をしているのか。
バカになって夢中になっているか。

会社員として、真面目に淡々と業務をこなしているビジネスパーソンへ、強烈なカウンターパンチを放ち続けます。

組織の中で悩みもがいている人へおすすめです。