ダメサラリーマンが30年の会社員生活で知ったこと:失敗には成功がセットで付いてくる

「失敗」。嫌なコトバですね。

 

50年生きてきて、数え切れないくらい失敗してきました。

 

友達とけんかする、女の子に振られる、部活に挫折、受験に失敗、暴言をはいてしまう、仕事が出来ない、干される、車ぶつける、投資に失敗、などなど。

数え挙げたらきりがない。

失敗するために生まれてきたのか?、と思うくらい、僕の人生は失敗で埋め尽くされてます。

 

でも、そんな僕でもたまには上手くいくこともありました。

で、その「上手くいったこと=成功」というのは、だいたい失敗の後に起きているんですね。

と言うより、「失敗したからこそ、成功した」が正しい。

 

どうせなら最初から上手く行ってくれればいいものを、一度失敗しないと成功しない。そんな人生を送ってきました。

 

僕の数少ない上手くいった例を挙げますと、会社員時代に新規事業を立ち上げて、数年後に会社の利益の半分を稼いだことがあります。

 

ここで言いたいのは、事業を成功させたことではなく、事業立ち上げ前の事です。

 

実は新事業を立ち上げる前、職場の上司から完全に干されていました。

仕事は取り上げられ、話をしても聴いてくれず、精神的にかなり追い詰められました。

部屋で一人、本棚を一晩中眺めながら「人生終わったかも、、、」と考えていたことは今でも覚えています。冷静になって考えてみると、仕事を干されたぐらいで人生は終わらないんですが、そのときはそれくらい追い詰められていたのでしょう。

 

何日も悩み、何度か無断欠勤して、これから何をしようか一日中考えてました。 

頑張ってみようと思えるようになるまで、数週間かかったと思います。

 

そのとき思ったことは2つ。

1つは、自分にも悪い点がたくさんあるのだから、言動・振る舞い・考え方、含めて気づいたことは必ず直すこと。

2つめ。そのときはほとんど仕事はなかったのですが、勤務時間中ネットサーフィンしても何でもいいから、とにかく出社すること。

この2つの事だけ心に決めて、再び会社に通い始めました。

 

それからしばらくして新規事業の立ち上げを担当することになり、それが運良く成長したのです。

 

僕が新規事業の担当に指名されたのは、恐らく、仕事もなく暇そうだったから。

あいつなら、職場から抜いても迷惑が掛からないだろうと思われたのでしょう。

職場で干されていたことが、次の成功に繋がったのです。

 

もしかしたら、普通に暮らしてれば、順調に人生を歩める人もいるかもしれません。

僕がダメダメサラリーマンだから、干されていたのも事実だと思います。

 

ただ、確かに言えるのは、失敗して辛い目に遭うと、普段は見えなかった自分の欠点が、よく見えるようになります

特に僕の場合は、実際に痛い目に合わないと、自分を顧みることができなかった。

見えてきた欠点や反省点を克服していくことでしか、次のステップに進めなかった。これは、紛れもない事実です。

 

辛い目に遭ったときの反省を活かして次のことに取り組むと、前よりは上手く行くことが多かったです。そういうときは、周囲の人も積極的に手をさしのべてくれました。

 

今、辛い場面に置かれている人もいるかもしれませんが、自分さえしっかり持っていれば、必ず良いことが来ると思います。

 

「失敗の後には成功がセットで付いてくる」。

少なくとも、僕の場合はそうでした。