先週の「ロッテvsオリックス」に続くプロ野球観戦シリーズ第二弾。
横浜スタジアムで行われた「DeNA vs 中日」を見てきました。
特に気が付いた、立地・IT駆使したサービス・座席の狭さ、について書きます。
・立地
5分も歩けば赤レンガ倉庫や港、近くには神奈川県庁・横浜税関等といった名所が多数あって、ロケーションは最高。周囲を散策したり、カフェで一服したりと、野球観戦以外にも楽しみどころはいろいろあります。
立地条件が良いのがこのスタジアムの大きな強みですね。
・IT企業の強みを活かしたサービス
DeNAは球団を買収した2011年からボールパーク構想を積極的に推進。ソフトウエア会社らしく、球場内外でITを駆使した個客サービスを展開。そのおかげか、観客数は2010年110万人から2017年には198万人と80%増加。
さすが勢いのある企業は、やることが的を得てますねえ。横浜市との連係も順調なようで、この勢いはしばらく続きそう。
今ではどの球場に行っても、チアガール、ラッキーセブンの風船とばし、等様々なファンサービスが見られます。ここ横浜スタジアムではそれらに加えて、独自なサービスも多くあります。
特徴的な例をいくつか挙げると下記の通り。
①入り口で渡される広報誌。
球場の見取り図やベイスターズの選手名鑑が見られるので、特に初めて観戦する人には大変便利。
②イニングの間を利用しての観客のスナップ写真撮影。
オーロラビジョンに撮影の様子が映し出され、イニング間の楽しみの一つになっている。
③ベイスターズの会員証による入場ポイント付与
僕はファンクラブに入っていないので、詳しいことはよくわかりませんが、入場する度にファンクラブのポイントが付与されるらしい。貯まったポイントはグッズ購入に使える。
その他にも、ファンクラブ向けサービスはあるようで、お客さんを楽しませる工夫が随所にありました。このような積み重ねが観客数の増加の一因かも。
・球場設備への不満:特に座席が小さいのは致命的
と、ここまでサービスの良さを書いて来ましたが、実は横浜スタジアムにまた来たいかと聞かれたら、答えは「NO!!」です。
球場ができたのが40年前の1978年と古いせいか、使い勝手が悪い。
中でも最大の不満は、座席が小さいこと。
イスは小さいし、前後のスペースもほとんど無い。観戦の間中、偏屈な姿勢を強いられました。
試合当日は、不運(?)にも僕の隣に男性が着席。そうなると、お互いに体を傾けないと座れない状態。特に太っているわけでもないのに、肩から足首にかけて、体の側面全体が密着した状態になります。
体を傾けながらも、肩や太ももを触れあいながらの観戦。これはかなりきつい!。
座席の前にほとんどスぺースがないので、席を立つのも一苦労。
売店に行くときは、同じ列の人たちの膝にぶつかりながら移動する羽目に。
移動もままならず、座席で体を動かすこともできず。
観戦中はずっと無理な体勢を強いられるたためか、球場を出た時はドット疲れが出た。
その他、
・やたら階段が多く球場入口から観客席まで遠い。
・コンコースの通路が狭いため、常に渋滞状態。
不便なところが目につきます。
まあ、後者は観客が増えたため
【まとめ】
DeNAがTBSから球団を買収したのが2011年。
それ以降の観客数は、2011年110万人→2016年194万人と1.8倍に劇的に増加。この爆発的な伸びは、マーケティングの上手さと得意のITを活用したソフト面のサービスにあるようです。そのおかげで、球団の業績も2015年度以降は黒字化と順調。
少し前までは、セリーグの中でもさえない球団の代表のようなイメージがあったベイスターズが、港まち横浜らしい明るい球団に生まれ変わりました。
ただ、DeNAの施策の多くはIT等のソフト面に偏っていて、ハード面の改善はまだまだのようです。
現在、「コミュニティボールパーク化構想」のもと、横浜公園と一体となった施設作りをが進んでいるようです。観戦当日も、球場の改修が行われていました。
HPを見る限りは、レジャー施設や回遊デッキといった新たな設備の設置は書かれていますが、座席の小ささ・コンコースの狭さといった、球場のベーシックな部分の改善が触れられていないことは残念。
コストがかかる上に収容人員の減少に繋がる座席の拡大が、後回しになるのは分かる気もしますが、、、。
また、3時間近くもあの偏屈な座席に座ることを思うと、次後の野球観戦は難しいなあ、というのが正直な感想です。