「人生でやっておいて良かったこと」
このテーマで何か書くとしたら、多くの人は家族の話になると思うんですよね。
仕事・勉強・趣味とかは、優先順位が下がる。
じゃあ、これまで自分は、家族に何かやってあげたことがあったか?
と改めて考えると、なかなか思いつかない。
長い間生きてきてロクな事してないのか、と改めて反省してます。
足りない頭をフル回転してひねり出したのが、両親を海外旅行に連れて行った事。
香港、マレーシア、台湾。計3回行きました。
行ったのは僕が40代の時。
独身だった僕が、弟(これも独身)から、「たまには親を旅行にでも連れて行ってやれ」と言われたのがきっかけです。
その時、既に両親は70才を超えていました。
どうせなら海外旅行にしようと思い、両親・弟・僕の4人で旅行することになったのです。
娘と両親の旅行、というのはよく見る光景。
しかし、いい年した息子兄弟と両親というのは、あまり聞いたことがない。
そのうえ、息子兄弟が40過ぎでともに独身なんだから、異常というか、ちょっと気持ち悪い。
そんな気持ち悪い家族が向かった先は、香港。
出かける前は、「俺は行かん」とか、「パスポートなんかもっとらん」とか、年寄り特有のワガママ連発。
どうなることかと思ったけどが、実際に行ってみると結構楽しかった。
ホテルだけ予約して、親の年とか考えず、香港・マカオの街中をとにかく歩き回りました。
こちらがクタクタになるくらい歩いたけど、両親が文句も言わずニコニコしながらついてくる姿は、今でも思い出します。
これに味をしめて、マレーシア、台湾と続けて行くようになりました。
あれからもう何年も経ちますが、旅行のことは時々思い出します。
その時の写真の親の嬉しそうな笑顔が見ると、心がほっこりします。
旅行に行って以来、親との関係も少しは変わったような気もする。
今でも両親は健在で、また海外に行きたいらしい。
そう言ってくれるだけでも、行った甲斐がありました。
余裕があるなら、親をどこか連れて行ってあげると、自己満足できますよ。
家族のために何もやれていないことを反省して、機会があれば、また行こうかと思ってます。