現金ミニマリストがやりがちな失敗:支払い手段は慎重に

現金ミニマリストの信三郎です

現金を持ち歩かないと、時には恥ずかしい思いもします。
何年か前の話ですが、僕の失敗談です。

夜、ちょっと腹が空いたので外に出ました。
コンビニで何か買ってすぐ帰ってくるつもりでした。
コンビニへ行くだけだから電子マネーさえあれば十分、と思ったのが間違いのもと。

携帯と電子マネー、そして家の鍵を持って出かけました。

通りを歩いていると牛丼屋の看板が目に入って、なぜか急に牛丼が食べたい気分に。
財布を持っていない事をすっかり忘れてしまい、吸い寄せられるように足は牛丼屋へ向かっていました。

店内で牛丼並(350円)を注文。なかなか美味しかったので満足してレジに向かいました。
と、ポケットに手を入れた瞬間、電子マネーしか持っていないことに気付くことに。

やばい!
久しぶりにドキドキしました。
何気ない振りをして素早くレジ周辺をチェックしたけど、電子マネーの機械なんかどこにもない。

レジまでのたった数歩。この間、人生史上最高に脳がフル回転。
まず思ったのが、店の奥に連れて行かれて、警察に突き出されるかもしれない、という恐怖。(350円程度で店がそこまでするかどうかは知りませんが・・・)
次に、どうやって謝ろうか?小学生でもあるまいし、いい年こいた中年のおっさんが謝っても誰も同情してくれんわなあ。
誰か親切な人が代わりに支払いをしてくれないかなとか、馬鹿な考えも頭に浮かびました。

ほんの一瞬のはずなのに、人間というのはいろいろな考えが浮かんでくるものですね。

レジの前に着いてしまったので、ダメもとで
「ここ、電子マネー使えますか?」

愛想笑いしながら聞いてみたけど、当然ながら使えないとの返事。

そのときの所有物の全てだった、電子マネー機能付きクレジットカードと携帯を差し出す。

「すみません。財布忘れました。家に取りに帰ります。その間、これを預けます・・・・」

周りを気にして小声になってしまいました。これで許してくれるかどうか分かりませんが、精一杯の誠意を見せたつもり。

すると、店員の子はニッコリ笑って、

「分かりました。」

と言って受け取ってくれた。このときは、その子が本当に可愛く見えた。(どんな顔だったか、今となっては思い出せないけど)

そそくさと家に戻り、速攻で店に戻ってお金を払いました。

この年になって、無銭飲食もどきのことをするなんて、思わなかった。
久しぶりのどきどき気分を味わってしまいました。

(反省)

そのとき以来、初めての店では、事前に支払い手段を確認するようにした。

現金ミニマリストの苦悩は続くのでした。